がんの原因

ストレスとがんの原因!

 ストレスががんの原因になるという直接的な証拠はないそうですが、過度のストレスがかかると、免疫の働きが低下して、がんになりやすくなる可能性が大きいわけです。 適度の運動などストレス対策ががんの予防に有効ということがいえるでしょう。
 一説によると、ストレスの発がんリスクは、1日に2箱分お喫煙に匹敵するといいます。ストレスとがんの原因

ストレスががんの原因世界一のがん大国
 がん細胞は、細胞分裂のミスで生まれる暴走機関車といえます。 遺伝子(DNA)の複製ミスが原因です。 遺伝子の複製ミスが積み重なり、死なない細胞が生まれるのです。 一日に出来るがん細胞は5000個も出来るそうですが、免疫細胞の働きで、これらのがん細胞のほとんどは摘み取れます。

 しかし、がんは、免疫の網の目をかい潜った、たった一つのがん細胞が、10年以上も時間をかけて分裂を続けてきた結果です。 遺伝子が関わるといっても、がんは遺伝病ではありません。 遺伝子の複製の失敗や免疫の取りこぼし、というミスが重なった結果できる病気です。

 このミスの確立を左右するのが、ストレスなどのこころの持方や喫煙、食生活、運動などの生活習慣からくる自律神経の歪みなのです。 特に、たばこは、最もミスを誘発する要因といわれています。 たばこを吸わず、野菜を中心とした食事を心がけ、お酒を控え、定期的に運動すれば、がんになるリスクを半分ぐらいまで減らすことができるようです。

 また、がんも老化の結果の一種といえますので、世界一の長寿国日本は、世界一のがん大国ともいえるのです。 実際に、日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで命をおとしています。

喫煙で咽頭がん、肺がん、食道がんのリスクが増幅
 たばこは毎年500万人の命を奪っている(20世紀最大の人災)ようです。 がんの原因のトップがたばこで、日本からたばこがなくなれば、日本人のがんの20%がなくなるそうです

 日本人の男性の場合、咽頭がん、肺がん、食道がんになるリスクは、たばこによって、33倍、4.5倍、2.3倍に高まるそうです。 そして、咽頭がんの96%、肺がん72%、食道がん48%が、たばこに原因があると考えられています。

 禁煙によって肺がんのリスクは減り、禁煙後10年すい続けた場合の3分の1から半分にまで減ります。 ただし、心臓病などでは禁煙後5から10年でほぼ非喫煙者のレベル戻るのに対して発がんのリスクの減少には時間がかかります。 たばこを含めた生活習慣が、がんになる可能性を変えることを考えるべきです。

お酒(アルコール)とたばこでリスクは3倍に
 アルコールは、口の中や喉、食道の粘膜に直接影響を与えるほか、肝臓にも負担をかけるため、口腔がん、咽頭がん、食道がん、肝臓がんなどの原因となります。 こうしたがんは、アルコール関連がんと呼ばれています。

 厚生労働省の研究のよると、日本酒で一日平均2合以上3合未満を飲むと男性では、1.4倍、一日平均3合以上のグループには1.6倍になりました。   日本酒1合は、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯(240ml)、ウイスキーダブルでは1杯に相当します。 一日2合以上のお酒を飲むことによって、がん全体の13%が生まれる事になります。

 特に、喫煙と飲酒が重なると危険は一気に高まります。 たばこを吸う男性だけに限ると、一日平均2~3合のグループでは1.9倍に、1日平均3合以上のグループでは2.3倍にもがんが出来るリスクが高くなるようです。

 大腸がんでは、1日平均2合以上のお酒を飲み、たばこを吸う男性の場合、お酒もたばこも吸わない人に比べ発生率が3倍になります。 もしも、たばこもお酒もこの世の中からなくなったら、男性の大腸がんが約半分になる計算です。

緑茶やコーヒーもがんのリスクを下げる
 緑茶は特に女性で、胃がんのリスクを下げるというデータが出ています。 実際、女性は血液内にポリフェノール濃度が高いほど、胃がんになるリスクが低いといわれます。

 コーヒーは、男性の膵臓がんのリスクを下げる可能性があり、肝臓がんでは、毎日コーヒーを飲む人は、リスクが男女とも半分に減るというデータもあるとのことです。 一日の摂取量が増えるほど発生率が低下し、一日5杯以上飲む人は、まったく飲まない人に比べて肝がんの発生率が4分の1まで低下するようです。

がんは不思議な病気
 がんにかかるといいます。 もとは自分の細胞です。 体の外から自分以外の細胞がやってくれば、免疫の仕組みで、その細胞はみな殺されてしまいます。 しかし、がん細胞は、もともと自分の細胞だったために、異物(危険な細胞)として認識されにくいのです。

 がん細胞は自分であって自分でない奇妙な性質なので、体にはびこることになるのです。 がん細胞は、細胞分裂を繰り返すと共に、突然変異の数が多くなり、どんどんたちが悪くなります。 もともとの臓器から血液の中に流れ込んで他の臓器に転移し、体が必要とする栄養をどんどん奪い取ってしまうため、その人を死にいたらしめます。

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