ストレスと栄養素

ストレスと栄養素の消費!

 ストレスに弱い現代人をつくっている原因として、食生活において栄養バランスにあるようです。
 日本人の食生活は大きく様変わりし、食事の欧米化が進んだことで、動物性脂肪の摂取が増大した一方、ストレス対策に欠かせないビタミンやミネラルなどの微量栄養素の摂取が大幅に低下しています。ストレスと栄養素の消費

 現代の微量栄養素の潜在欠乏を招いている大きな要因として、「若い女性の無理なダイエット」と「インスタント食品の多食」を指摘きされています。

 和食、つまり家庭で作る「おふくろの味」というのは、ストレスを緩和するうえでも理想的だったのです。
 和食は、海の幸、山の幸がふんだんで、栄養素でいえば炭水化物、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンという五大栄養素、そして第六の栄養素といわれる食物繊維がすべてバランスよくそろっています。

 ストレスで失われやすい大切な栄養素や、活性酸素の消去に役立つ抗酸化成分も多く含まれているのです。 日本が世界一の長寿国となった背景にも、無意識のうちに食材をたくさんとっていたことが大きく関係しているのではないでしょうか。

油の面から見ても、
 インスタント食品は保存のきくリノール酸を多く含む一方で、α-リノレン酸系は含まれません。 油はオメガ6系のリノール酸とオメガ3系のα-リノレン酸の摂取バランスが重視されていて、健康を保つうえではリノール酸系「3」に対しててα -リノレン酸系「1」の摂取比率が理想とされています。

  α-リノレン酸系のDHΑを積極的に補給すると、両者の摂取費比率が回腹してストレスの緩和に役立つのです。 ストレスは、体の基本物質のタンパク質やコラーゲンをどんどん消耗します。 そのぶん食事でしっかり補っていかないと、細胞レベルから健康が損なわれてしまいます。

 栄養欠乏の最大の原因は食生活にありますが、実はストレスそのものも、体内の栄養素をどんどん減らします。

 パントテン酸というビタミンの欠乏が、体のストレス耐性を弱めるとの報告が有ります。 脂肪を分解してエネルギーを取り出したり、必要な脂質やアミノ酸などを体内で作り出すのに必要な栄養素です。
パントテン酸が特に多く含まれている食品は、牛や豚のレバー、豆類で、米やパンにも含まれている。

 ビタミンやミネラルといった微量栄養素の消費が激しく、例えば、ネズミの実験でストレスを与えると、体内のビタミンEとCが明らかに減ります。
これはストレスによって体の中で大量に生み出される活性酸素の排除に、ビタミンEとC、亜鉛などのミネラルがどんどん使われるためです。

ある大学の陸上部の学生の実験です。
 ビタミンEの血中濃度を1年間にわたり測定をしました。

 スポーツなどでハードな練習をしたとき、肉体的な強いストレスが、ビタミンEの消費が多く血中濃度が低下したと考えられます。 そして、もっと極端にビタミンEの血中濃度が下がっていたのが、大きな競技大会のあった数日間で、競技というイベントで精神的 なストレスが倍増しているときのほうが、ビタミンEの消費が激しい、つまりストレスの影響が大きいと理解できます。

 活性酸素を排除に働くビタミンEやCの減少は、心身の健康を損なうような要因になります。 ビタミンEを与えないで飼育したネズミにストレスを加えると、肝臓中の過酸化脂質(活性酸素がつくり出す体のサビ)の量が明らかに増えます。

 慢性的なストレスは副腎皮質ホルモンの分泌を悪くしますが、ビタミンCを十分に摂ることで、ストレスで副腎皮質ホルモンの分泌が長く保たれるというのです。

 ビタミンEとC、パントテン酸のほか、ストレス対策に欠かせない栄養素はたくさんあります。 ストレスに負けない、こころと体を育むには、そうした微量栄養素を日常の食生活でバランスよく確保していくことが何より大切となります。

 ストレスは副腎皮質ホルモンの分泌を悪くしますが、ビタミンCを十分摂取するとストレスの多い状態でも副腎皮質ホルモンの分泌が長く保たれることをアメリカの実験での結果があります。
 ちなみに、腎臓は、体のストレス耐性を生み出すカナメの臓器で、ストレスがかかると、ここから副腎皮質ホルモンなど数種のストレス対抗ホルモンが分泌され、ストレスと闘う準備が整えられるのです。

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